「旅工房」の絆という本を読みました。
まず、タイトルに疑問に思いました。この手の本は“なりたち”などというタイトルが合う気がするが、なぜ“絆”と表しているのか。その疑問は最後まで読めばわかることになりました。
初めの3章までは旅行業界の変遷を辿っています。世界初の旅行業をつくったイギリスのトーマス・クック社の説明から、日本の観光政策や業界の時代の変化と問題点などが挙げられている。少し読んだ感じで、内容が古い印象を受けました。3章まで読んでから出版年を確認すると2009年であることがわかる。そんなに古いと言うほどではないのかもしれないが、内容が古いことは確かに感じた。それだけ、旅行業の変化は急速だということだと思う。なぜ、古い感じがしたかというと旅行業界の問題点はすでに明らかであり、また、新たな事業展開に向けてすでにどの旅行会社も動き始めているからである。旅行業界は手数料ビジネスからソリューションビジネス、そして地域づくりと交流人口創出へと変わっている。旅工房がいままさに行っているのもこの旅行業変革の一部だと思う。価格だけで重要喚起することに対する問題提起は十分だと思う。
そこで、とりわけ旅工房が大切にしていいるシステムをこの本で知ることができる。
4章から6章では、高山社長の生い立ちや人生観が語られ、高山社長の考え方には共感が持てた。まだまだ夢がたくさんある。形式的に半生が語られているが、おそらくこの100倍の苦労があったのだろうなあ。60歳以降の夢として「世界平和に貢献すること」を自身で実際にひとつの国を救おうとしている。
そこで私はやはりインバウンドを行いたいと思った。もっと日本を豊かで誇れる国にすることができると思っている。もっと地域活性化に取り組みたい。社長が世界なら、私は日本。そして、世界へ。
実は先日、社長にお会いした時にまだこの本を読んでおらず、「なぜ起業しようと思ったのですか?」「夢はなんですか?」といった質問をしてしまい、とても恥ずかしいです。この本に全て書かれていました。会う前に読んでいれば、もっと違う質問ができたのに。勉強不足でした。
業界に関する内容はどんどん古くなっていく時代なので、3章まではおさらいのような感じだが、4章以降の経営者のマインドや旅工房を知るという点で、とても優れた本だと思います。まだまだ成長過程にある旅工房の今後に期待。
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