その前に、「旅行会社 存在意義」とぐぐってみると1番初めにあがってくるPDFがかなり良質でした。それが書かれていたのは2003年のことでした。私が中学1年生の頃で、まだまだアウトバウンドは順調で、VJCがスタートした年のことです。政府としても観光業の経済波及効果を見込んで、訪日旅行に目を向け、取り組み始めた。その頃からすでに旅行業界は変わってきていたということですね。先日、10年ほど前にJTBに勤めていた方からお話をお伺いしたところ、JTBが現在目指している『交流文化事業』ということはその頃からすでに言われてきたことなのだそう。
私の考える旅行会社の課題点は主に3つ。
- 多様性…情報化社会における代替圧力の高まりと旅行者のニーズが多様化している。
- 同室類似性…似たような観光資源に頼り、価格主導の需要喚起になってしまっている。
- 異業種参入…オンライントラベルエージェンシーとの差別化を図る必要性やサプライヤーのダイレクト販売が拡大している。
これらの根本原因は“ITシステム化”にあると思う。
つまり、旅行会社の存在意義は「人を介さなくてはならない旅行提案」=「潜在的な観光資源開発と旅行者の潜在的ニーズを引き出し、マッチングさせて旅行提案」をすること。人ならではのソリューション型ビジネス展開が求められると思う。旅行はオーダーメイドできる!
他には旅行地での安心サポートやテーマ性に重点を置いたSIT商品(ライツビジネス)、着地型観光の提案、交流旅行開発などがあると思う。
ここで、私がやりたいことは、着地型観光の提案と交流旅行開発、そしてインバウンド事業です。JNTOみたいになってしまう。もしくは中国人のアウトバウンド事業が認められたJTBが挙げられると思う。現状、インバウンド事業をビジネスとして取り組む旅行会社はまだまだ少ないように思える。しかし、地域発の旅行企画をし、地域と旅行者の交流機会をつくることがしたいと思う。「住んでよし、訪れてよし」の地域づくりに寄与し、より豊かな日本にしたい。
それができるのは、旅行会社しかない。旅行会社ならば着地型の提案ができる。地域の売り出すものを発掘できる。もっと五感をフルに使った旅の経験を売りたい。
問題点や課題点が多いとされる旅行業界で、私は可能性を感じている。
0 件のコメント:
コメントを投稿