村上春樹のねじまき鳥クロニクルは3部構成で、今日ようやく全巻を再読し終えた。初めて読んだのはたしか、一昨年のこの時期だったと思う。
初めて読んだ時、途中、猛烈な吐き気をもよおし、本当にその日の夕飯が食べられないくらいだった。それは、“好むと好まざるとに関わらず”起こるべきして起きた。偶然のようで必然。あらゆる“暴力”がそこには描かれている。2度目になると、そこに気持ち悪さとかは感じなくなった。極力“想像すること”をやめることができたからだろうか。
この物語はギリギリのところで救われる。のか。どうなるかはわからない。
特に、3巻の展開の早さには、ぐいぐい引き込まれる。長編小説だが、読ませる。
パラレルワールド、繋がり、呪い。
『人々はとくべつな人間にしか聞こえないその鳥の声によって導かれ、避けがたい破滅へと向かった』
ねじまき鳥はいまも、世界のどこかで世界が止まってしまわないように、ねじを巻き続けている。
さあ、あなたも村上春樹の世界へ。
1Q84の文庫本が28日に発売らしく、いまから楽しみでならない。
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