2012/02/29

芥川賞受賞作「共喰い」

やっと読むことができました。第146回芥川賞受賞作品「共喰い:田中慎弥」です。
私は文藝春秋3月号を買って読みました。


これは芥川賞受賞2作、共喰いと道化師の蝶と両方が全文掲載されていて、890円とお得だったのでこちらを購入。ちなみに、ハードカバーだと共喰いが定価で1050円、道化師の蝶が定価で1365円。

芥川賞受賞会見で田中さんがなにかと話題になっていたのはもうみなさんご存知の通り。ふてくされたような不機嫌な会見と話題になっていたけれど、その表情からはどこか素直で可愛らしい感じが見受けられました。本当はシャイな人柄なのだと思う。そういった様子に私は好感を持っていました。“あ、これは私の好きなタイプだ”と(笑)

会見から約1ヶ月後の2月9日には発行部数20万部と発表され、ベストセラーに。


内容量は1日で読めるような量。
読了後の感想は心理描写がとてもうまく、迫りくるような表現でした。しかし、この内容は賛否両論あるだろうな、と思った。陰鬱で息苦しい空気が読了後も残る。暴力的な性描写からリアルな匂いが感じられて、気持ち悪くなる。けれど、そこが表現のうまさかもしれない。エディプスコンプレックスがベースのどこかで読んだことあるような内容な気がした。再読はないかな。
今後の作品に期待したいなと思う。



次は同時収録の円城塔の道化師の蝶を読もう。

2012/02/23

だいすきなチャイを淹れる

Coffeeや紅茶は大好きで、紅茶は数種類ストックしてあるんだけど、特にお気に入りの飲み物、紅茶の種類でチャイを紹介しようと思う。

チャイはスタバやドトールでも見かけるけど、スパイシーで甘い飲み物。チェーンのカフェならフレッシュネスバーガーのチャイが一番好き。とってもほっこりする甘さ。

今回はおうちでチャイを淹れます。

茶葉はMother Leafというカフェでアルバイトしている友人にもらった茶葉“ルフナ”を使います。


作り方のはじまり~

お鍋にお水を140ml注ぎます。


茶葉を大さじ1杯いれて、沸騰したら中火で3分



牛乳を200ml投入。


強火にして、沸騰したら火を止め、お気に入りのマグカップに茶漉しを使って注ぐ。


ちなみに私のお気に入りはスタバの北海道限定マグカップ♥
きらきらなホログラムが散りばめられていて、モダンな感じのデザイン♥


さあ、ほっこりティータイムの完成です。



ちょうどもうこの茶葉もなくなってしまったので、新しいチャイの茶葉買わなきゃなあ~♪
今度はどこで買おうか。

2012/02/19

洗顔料

一応女子大生なので…
最近洗顔料変えたらすべすべ♥
なかなか気に入ったので、記事にしてみます。


プラケアという固形石鹸です。

パッケージはこんな感じで、重厚感ある感じ笑。


これは30gで1050円。朝晩の洗顔で約1か月持つ。ちなみに100gで2940円もある。固形石鹸だからコスパがめっちゃ良い。毛穴の汚れまでしっかり落としてくれるからピーリングとか必要なし。

ぬるま湯を使ってあげると毛穴が開くので、効果が十分に発揮できるそう。泡立てネットを使って泡だててみると…

じゃじゃーん。


少量でこんなにもこもこ。張りつくような泡。これで丁寧に洗顔して、ぬるま湯ですすいであげる。トゥルトゥルのもちもちお肌になります。ファンデーションのノリも良い感じになる。


さーらーに。
泡パックもできるみたいで、お風呂の時にやると、浴室のあったかーいミストが毛穴を広げてくれて、効果もあがる。この泡で約1分間の泡パックをすると、ちょっと贅沢な気分。

ちなみに石鹸自体はこんな感じ。



良いものに出会えると幸せです。

私に勇気をくれる曲

ONE OK ROCK/未完成交響曲


言いたいことはなんだ
やりたいことはなんだ
伝えたいことは…






UVERworld/NO.1





口にも出せないような夢は叶わねーぞ

2012/02/18

本物志向

私は本物志向でありたいと思う。

なぜなら、揺るがないものだから。


本物とはなにか。
観光名所で売られているお土産物は偽物なのか?本物の温泉と偽物の温泉ってあるの?偽物ブランドと本物ブランドってこと?

いやいや、本物って、元々の価値そのものだと思う。
本質的な問題だと思う。


例えば…
訪日外国人が増え、マナーの周知が叫ばれているなか、温泉の入り方を明記した看板をでかでかと立てて、マナーを徹底し温泉に浸かってもらう。これって本物なのか?
私は違うと思う。そんなでかでかと看板なんて立てちゃって、景観もなにもない。雰囲気に則さない。第一、きちっと読んでそれを守るのか?そうではなくて、例えば、その温泉の地元の方や、女将さんがお教えしてあげればいいと思う。そうすればもう少し深入ったお話になるし、説得力ある。人の交流が生まれる。

例えば…
街中に張り巡らされている電柱、電線。あんなものがある国って先進国のなかでも、日本だけなんじゃないかな。「電柱 景観」と打ってぐぐれば、諸外国の景観と日本の景観の違いがわかると思う。伊勢のおかげ横丁はまちなみ保全のために、一部無電柱化されている。ここは本当に整備されたまちなみである。ただ歩いているだけで気持ちが良い町なら、住み良いと思う。


本質的に本物志向。




なぜ、この記事を書こうと思ったかというと、メディアなどでも有名なリゾート再生の達人がいる会社説明会に参加して、本物志向であり、本質を突いていたからである。そこで、今後予想されるインバウンド増加に伴い、どのような対応をしているか?という私の質問に対して、本質は変わらないと返答をいただいて、私が上記のような温泉地のマナー啓発立て看板の話をして共感を得た。自分が本物だと思うことを選びぬいて、そのうえで、判断してもらう。でも、それが万人に合うかといったらそうでもない。それでも、自分が正しいと思うもの、本物を追求した結果なのだから、必ず人はついてくる。

そんな話を聞いて、とても嬉しく思った。






話はリンクするんだけど、以前、「自分の身の回りを向上心ある人で固めたら…」「自分の周りの人が向上心ののない人たちだったら…」自分はどうなるのか?そんな話を聞いた時に、身の回りって大切だと思った。整理整頓されたキレイな部屋もそうだし、身なりもそうだし、発する言葉づかいもそうだし、自分の身の回りにもっと気をつかわなくてはと思った。


本物でいると、ブレない。

2012/02/15

インバウンドがもたらす経済の力


2012/2/14放送「ガイアの夜明け」を見て。

今回は震災で激減した外国人観光客を取り戻すための取り組みでした。インバウンドがもたらす経済波及効果の裾野が見えてきます。そもそもサービス業に携わっているいない人は、温泉の箱根小涌園とディスカウントストアのドンキホーテが何をどう提携するのかが全く予測できなかったかと思います。震災後、激減した訪日外国人ですが、そこで打撃を受けるのは、なにも観光業(宿泊業、旅行業、運輸業など)だけではないのです。



そこで今回登場したのが、箱根にある温泉の箱根小涌園とドンキホーテ小田原店。



まず、訪日外国人がどのくらい観光業以外に影響を与えているのか。

ユニクロ銀座店では3/16の改装オープンにともない、六ヶ国語対応を始めることにしたそう。これはユニクロにとって初めての大きなトライとのこと。外国人観光客に言葉の壁をなくし、買い物しやすい店舗づくりをめざすとのこと。店員の首からかけられたカードにどの言葉ができるか書かれている。このエリアでは売上の2~3割が訪日外国人だそう。


ドンキホーテ新宿店は説明書きがタイ語だったり、POPが中国語だったり、アジア人を中心として訪日外国人が比較的多いそう。店舗によってはこちらも売上の3割が訪日外国人。ようこそパスポートという割引価格で買い物できるカードを旅行会社と提携して配ることで呼び込みを行った。これはかなり人気があるようだ。訪日外国人集客プロジェクトチームには5人の外国人スタッフがいて、外国人が足を運ぶよう日々情報発信をしているとのこと。
ようこそパスポートも考案し、訪日旅行を取り扱う旅行代理店に配ることで、日本への観光を促しています。


ここで登場するのがドンキホーテ小田原店の秘密兵器。英語や中国語、韓国語のマップ(案内図)です。これには仕掛けがあり、音声ペンでその言語をタッチし、そのまま見たい項目をタッチすると、その言語でその観光情報が流れる仕組みです。これは旅に行く前から音でワクワクしてもらえるということで好評のようです。イメージが湧く。音声ペンとマップ(案内図)のセットで海外の旅行代理店や箱根小涌園などに貸出しています。また、ドンキホーテはレストランなどで注文するのに困らないようにガイドブックも作っていて、これにも音声ペンを使うと、その言語で必要な言葉が流れるようになっています。キャブステーションという観光客を運ぶタクシーも、この音声ペンとマップ(案内図)を使い、観光客の行きたいところを案内していました。最後にドンキホーテにも案内していた。キャブステーションという観光客を運ぶタクシーサービス会社の方が「街全体で(外国人観光客を)おもてなしするという発想」(が必要)と話してた。まさにその通りである。これはもうずっと観光庁長官の溝畑さんが言っている。


訪日外国人のうち、国別で多いのが韓国だそうで、震災後落ち込んだのも韓国とのこと。韓国から日本への観光客を呼び戻す取り組みが始まる。また、日本への観光に強いという旅行社は中国でも売り込みをしました。2011年に上海で開かれたイベント会場で、上記のマップ(案内図)を配布。




箱根小涌園の外国人観光客は前月の二倍になったそう。「地域の連携がやはり必要」、と箱根小涌園の方は話していました。ドンキホーテは、ようこそカードで前月比166%になったそうです。




次に、スキーの話題。

日本のスキー人口は1993年をピークに今は3分の1に減少。中国では、逆にスキーブームが起きている。中国からスキー客を呼び込もうということに。ちなみに、白馬は1998年に長野オリンピックで原田選手が金メダルを取ったところ。しかしながら、白馬では2つのスキー場が営業停止に追い込まれた。再生を手がける会社では、中国人スキー客を呼び込むために、中国語対応のマップを作ることを考える。中国はスキーが始まって10年。スキー場はどこも狭く、中国は日本からも近い。北京のスキー場はすべて人工スキー場で雪が水っぽいとのこと。それに比べ、白馬の雪はパウダースノー。日本に10年いて、白馬のパウダースノーの素晴らしさを知ってしまったプロジェクトの関係者である中国人は、是非そのパウダースノーを中国の人にも体験してほしいと願う。中国のスキー場にパンフを持って売り込みに行くのだが、日本は放射能が怖い、親が心配する、などの声が聞かれる。そこで、放射能を独自に測定し、それも中国人が計測して写真に写っているところを、中国のミニブログに掲載しました。

ちなみに震災後、SNSや個人ブログなどのメディアを使った情報発信は観光庁が一番取り組んでいたと思う。


それが奏功したのか、北京のスキー客28人が白馬に行くことになる。受け入れ先は白馬ハイランドホテル。ホテル側では、中国人観光客の受け入れにあたり、飲み物の検討や、中国語で説明した張り紙を手作りで追加するなど準備に追われる。白馬のスキー場で体験したパウダースノーの評判は上々のよう。7泊8日で一人あたり約19万円とのこと。






このように、訪日外国人がもたらす経済効果は、観光業のみならず、地域の様々な業界に影響がある。日本のインバウンドはアピールしていかなければ、自然に増えるわけでもない。

  • 地域一体化
  • 地元の人が地元を誇りに思うこと
これがまず、私達にできることだと思う。

2012/02/14

学生時代の自分史

自分のことを整理しよう。

小学生の頃…
近くの米軍基地の英会話に父が通っていたのがきっかけで、私も遊びに行っていた。猫のトーマスが可愛かったなあ。恥ずかしがってあまり話さなかったけど、今思えばすごくもったいないことした。スーパーマーケットでお買いものしたり、レストランでマナーやチップのことを教えてもらった。米軍の夏祭りには引っ越すまで毎年遊びに行っていた。ステーキがほんとに美味しいの。空軍基地だったので、飛行機がズラっと並んでいたり、空中ショーがあったり。今思えば、この頃から飛行機が好きだったのかな。幼馴染の両親が音楽に精通していて、ピアノを引っ越すまでの小1~4まで習っていた。私に音楽的センスは全くなくて、音感もないの。でも表現することは好きだった。小4になって、クラブ活動を選ぶ時に、その幼馴染に勧められてブラスバンド部へ。楽器のことも詳しくなかったし、自分にどの楽器が向いているのかわからなかった。顧問の先生に「音楽の三大要素、リズム、メロディー、ハーモニーの中で、リズムをつくるのは打楽器しかないんだよ。」と言われたことがきっかけで、打楽器をやることに。これが、ほんとに楽しかった。音感がないので(笑)、管楽器は合わないんだろうな。小4半ばに引っ越しがあり、ピアノもブラスバンド部もここで終わり。

中学生の頃…
英語が好きだった。英語の先生がとにかく面白くて、優しくて、ゆるくて、1つの授業が終わる度に脳みそが組み替えられるような、良い授業展開をしてくれて、おかげで英語の成績は4か5だった笑。中学の部活は吹奏楽部でパーカッション。1年生の頃は吹奏楽コンクールで奨励賞というひどい成績だった。クラッシュシンバルが私の相棒でした。2年生になって顧問が変わり、厳しい先生だった。基礎練習を徹底して、身なりや挨拶に対しても、厳しく注意された。今までずっとゆるゆるしていた部活動がいきなり厳しくなり、反発もあった。中にはやめたいと言う人も。ミーティングもたくさんした。新しい先生になってからたった4か月で、夏のコンクールでは銀賞。基礎練習の重要さ、心持ちも一体感を肌で感じることができた。びっくりするくらいの成長ぶりに、全員が涙した。ただのんびり楽しく好きな音楽をやっていたのも楽しかったけど、気持ちがひとつになった時の感覚はその瞬間しか得られないものだと思った。3年生になって、金賞を狙っていた。先生の知り合いのパーカッション講師に来てもらい、表現方法を学んだ。ただの譜面上のフォルテはただのフォルテじゃないこと。心の持ちようが、ありありと出てしまう楽器。最後のコンクールは昨年同様の銀賞。大声で泣いて、抱き合って、喜びを分かち合った。『神が舞い降りる瞬間』ってこういうこと。一体感を創りだす。

高校生の頃…
すごく行きたい高校があって、一生懸命勉強していた受験期。公立高校は1校しか受験できないので、ランクを下げて受験、合格。第一志望もギリギリ合格ラインだったみたいだけど、危うい。高校に入ってからは新しく挑戦しようと、吹奏楽部でホルンを担当。初心者の私は、基礎練習もまともにやってなくて、全然自分のモノにならなかった。次第に自主性も失われていた。そんなわけで、すぐに部活をやめてしまった。合唱コンクールの練習で、クラスの男の子が担任の先生に向かって、ひどい言葉投げかけたことに衝撃を受けた。今思えば、すごく純粋だったんだと思う。中学も仲間に恵まれていた。入学してすぐから高校に希望が持てなくなってしまっていた。そんな中、友達にバンドを組む話を投げかけられ、ドラマーとして仲間に入れてもらった。私ができることは打楽器だと確信した。
父が出張や仕事の関係で、海外に行くことが多くなった。その度に空港までついていっていた。空港が好き。展望デッキで飛行機の離着陸を眺めては、その先にある出会いと別れ、再会、そんなことを想像して、よく涙していた。想像力豊かなんです(笑)。飛行機の機体のカッコよさといったら!空港の未来的なデザイン。空港で働きたいと思った。だからグランドスタッフになりたいと思った。かっこいい制服着て、笑顔でお出迎えする。空港は日本の玄関だと聞いたことがある。出会いのワンシーンにそっと笑顔を添えたい、それが想いだった。大学受験はトラベルやホスピタリティ関係の専門学校に行きたかった。両親には反対された。四大に行きなさい。私が長女であり、将来の選択肢の幅を広げるためにも、そう言ったのだろう。私はホスピタリティや観光が学べる大学を調べた。

大学入学後…
ものすごく行きたい大学が見つかった。ホスピタリティの大学。でも、希望は叶わなかった。今の大学は観光を学べるところを選らんだから、間違ってはないと思う。大学2年になり、日本学生観光連盟の存在を知った。知るのは遅かった。観光を学ぶ学生の横のネットワーク構築と学びを深めるための活動をしていて、ツーリズム産業に携わる方々をお招きして、ディスカッションを重ねた。大学3年に入り、嬉しいお誘い。大手旅行会社と合同企画を行わないか。もちろん参加した。大学、学年問わず8名の学生でチームをつくった。私たちは横浜地区の地域活性化をテーマに企画を考えた。現状分析、数値目標、企画提案。実践的に学べることがとにかく楽しかった。メンバーが集まれないことがほとんどでとにかく苦戦した。考えれば考えるほどに、視点が狭まってしまった。『点ではなく、面で捉えよ』旅行会社の方に言われたことで、本当の意味での地域活性化が何か今までわかってなかったと思う。もっと多くの人を動かす力を身に付けたいと思った。
3年の夏には1ヵ月間都内のシティホテルでインターンシップを行った。ホテルはホスピタリティの最高峰と言われているからである。しかし、私はお客様を目の前にする仕事ではなく、あえて客室係を選んで、お仕事をさせてもらった。ホスピタリティに関しては、意識高いつもりだったし、人が気がつかないことにも気がつく自信があった。だから、ホテルをもっとビジネスの視点で見ようと思った。客室に入ると、ホテル全体の動きを見ることができた。毎日の客室稼働率、フロントや他セクションとの連携、宿泊プランニング、部屋の特徴、ビジネス会議などでのつかわれ方、CSRなど。また、外国人宿泊客が多く、英語は毎日のように使う。話せるのが当たり前。書くよりもコミュニケーションが取れることの方が大事。仕事として働くということが具体的に実感できた。



そしていま、『心を豊かにする感動を創造し、ライフスタイルの質を高める』をテーマに就職活動中。

2012/02/11

第8回 産学連携オープンセミナー

今日(10日)は社団法人日本観光振興協会主催の産学連携オープンセミナーに参加してきました。JTBのリクルートサイトでも広報があったので、就活生がかなり大勢いました。

基調講演として、観光庁長官の溝畑宏さんがいらっしゃいました。パッションがあって、親しみやすい雰囲気の溝畑さんがとても好き。お話の内容はいつも(もう何度かお伺いしたことがあるので…)と同じ内容でした。『日本を元気にする=地方発信』地元の人が地元を誇りに想う、それが日本の力になるといった趣旨の内容です。フレッシュな方なので、ぜひお話を聞いてみることをお勧めします。
来年10月に式年遷宮が行われる伊勢神宮の神社本庁総長 田中さんからのお話。550億円かかっているそうな。西暦690年から1300年に渡って続けられてきた、20年に1度の式年遷宮。“神宮”という言葉はお伊勢様を表すそうです。125のお社からなり、その総称が神宮。宇治橋は別名「柵(しがらみ)」だそうで、流木から守る役割がある。へえーっと思うようなことばかりでした。宗教交流ということにも少し触れていました。

第2部では学生の研究発表。宮城大学の東日本大震災 石碑プロジェクトは観光×防災教育×記憶の共有といった目的が、わかりやすくプレゼンテーションされ、感心しました。
また、日本観光振興協会が募集していた「観光振興のための方策アイデア」で選ばれた2組の研究発表。ニューツーリズムとして「イマドキ・ツーリズム」の提案があった。頭にスッと入ってくるプレゼンテーションでした。キーワードは社会問題や経済問題に左右されない安定したツーリズム、個人旅行、着地型観光。

第3部はパネルディスカッション。パネリストはJTB、JR東日本、JAL、帝国ホテルから。
Q日本の魅力
JTB:訪日外国人アンケートで多いのは「食」。他にも魅力はある。歴史・文化・自然(四季の変化、これは外国人にお話しするととても喜ばれるそう)、安心・安全・清潔、日本人のおもてなしの心
帝国ホテル:日本のホスピタリティは「察する」にあり。外国人ははっきりと物事を伝えてコミュニケーションを取るが、日本人は察して行動する。何も言わなくともわかる。とても驚かれるそう。感想はenjoyといったことが目立つ。楽しんでもらってファンをつくりたい。

Q2011年の事業動向
JR:津波に流された車両もある。加害者になり得る立場であるが、幸いけが人などはいない。3月5日開業されたばかりのはやぶさ。E5系---いずれは東北全てもこの型に。4月29日新幹線運転再開。1日8500名で復旧に向けて動いていた。GW後半から風向き変わる。被害の少なかった青森から東北へ元気を!と呼び掛け。キャンペーン実施。
JAL:羽田空港国際化に伴い、20万人から100万人に増えた。訪日は1月の段階で前年比9割増だった。震災後海外旅行は7月に前年上回るなど、国内は消費の気持ちが衰えたわけではないようだ。
帝国ホテル:外資ホテルはスタッフが帰国して、営業休止していたところもあるそう。関東から関西へ行く人が多かったそう。周辺ホテルの平均4月の稼働率は前年70%に対し、33%程。SARSの時でも40%。夏以降は被災地からのお客様が見えた。12月には1990年以来、最高稼働率を記録した。日本人客の支えがあった。
JTB:自粛やインバウンドは前年比20%程。しかし早い回復。4月16日TDR再開、4月29日新幹線再開。『新婚旅行』前年比120%。テーマは絆。今後は同窓会などができる。節電があったので、北海道・沖縄にロングステイツアー。戸惑いがありながらもボランティアツアー。環境変化への新たな企画「絆」

Q事業の今後の展望
JAL:LCCが3社。ネット中心の販売チャンネル。新しい需要創出。
JTB:2012年3月12日100周年。「総合旅行業」→「交流文化基盤」店頭→ネットで。訪日客の着地型観光。魅力再発見。地域交流ビジネス。平和へのアンバサダー産業。
JR:東北への送客。ディステネーションキャンペーン。十和田などバスで入ることに依存していた地域はもどりがおそい。新幹線3年後金沢、その1年後函館へ延伸。航空などと競争ではなくて、トータルを増やしたい。一番の敵はネットだ。行ったその気になる。充足されてしまう。
帝国ホテルスカイツリーができる。IMF国際会議、東京で総会が行われる。ホテルは5000室の需要がある。会場は国際フォーラムと帝国ホテル。サイボス。MICEが盛ん。今後必要要素は異文化とマネジメント。グローバル人材。


これといって特に新しい話題性はなかったが、学生の発表はなかなか面白い切り口があってよかった。


*記事になっているものを見つけたので追記(2012/2/16)
トラベルビジョン

2012/02/09

ホテル・ブライダル業界合同説明会

3日に1度はブログを書こうと思ってたんだけど、バタバタと過ごしていたら、ずるずると遅くなりました。


6日はホテル・ブライダル業界合同会社説明会に参加してきました。
事前に参加費2500円を振り込んでからの参加です。朝から終了時刻までいて5社回れました。もう少しコアな会社が来ててもよかったかなーなんて感想。ホテルとブライダルが一緒になってしまってるのがもったいないかな。

ふらっとお話を聞きにいった外資系ホテルのセンスの良さをちょこっと。
外資系ホテルのセンスの良さは本当にすごいです。なんとなくイメージを持っていたのは、コスト抑えながらもガツガツ出店していって、事業展開を加速してるイメージ。確かにこのイメージは合ってたけど、肝心な部分が抜けていた。それがセンスの良さである。
ガツガツ出店というのは、外資系はビルの上の階だけを借りるで施設を1から造るよりもコストが低めに出店できる。例えば、グランドハイアット東京のように六本木ヒルズ内のホテルである。この開発発想のセンスの良さ!立地見極めセンスの良さ!まさに良いとこ取り。ラグジュアリー感もまた良い。その国の文化を尊重する姿勢も素敵。

ホテル・ブライダル業界を見ていると言ってはいるものの、ほとんどが知らない会社でした。まだまだ調べることが甘いなって痛感。面白い会社はほんとにいっぱいある。本当に行きたい業界なら、とことん調べるべきである。

んー、しかしやっぱり、金額の割にはそんなに多くの情報量はなかったかもしれない。それでもキャリーケースで来ていた就活生が結構いて、遠方から来てる人が多いのだと思う。


とりあえずエントリー増やそう。とことん調べるってことができてない。本当に。




そして今は、ある企業の3次選考が適性検査で、かなりキツイらしいから、本気で勉強しないとまずい。



死ぬ気でやれ!死なないから。

2012/02/05

GDを突破せよ!#2

『良い人になる』

またまた偶然知り合った国公立大現4年生で、IT業界内定の方と深夜に電話でアドバイスもらいました。それが、良い人になる、ということ。結論からいえば、企業はこの人と働きたいなって人を採用するわけで、そんな人になればいいってこと。GDをやれといわれたら大抵の行動様式は決まっていて、そこでどうしたらコミュニケーションが円滑になるのか、意見を拾い、バランス感覚を持ってして議論に練りこむ。なかなか難しそうだな。

議題が抽象的な時は前提や定義をつくること。そうすると内容に深みがでる。企業側は明確な答えや、完璧な答えを求めているのではなく、あくまで、議論のなかでの自分の役割を見ている。つまり、三役(リーダー、タイムキーパー、書記)をすぐに決めなくとも、議論の最中に自然にその役割になっても良いんじゃないか。

あとは、第一声が大事!議論の方向性を決める一言や自分の話ができる得意分野に方向性を持っていったりする。グループを持っていくことができたら、日本人は協調性が強いんだから、話の流れはこっちのもんだよね。

ブライダルはとにかく第一印象で決まる!明るい雰囲気など。


というお話でした。前述のブログに追加。

2012/02/04

GDを突破せよ!

GDに苦手意識のあるわたし…

でもっ!突破しなきゃいけないんです。
そんな私にNNSで知り合った先輩からもらったアドバイス♥


  • とにかく楽しそうに話すこと
  • 全体の流れを見て、みんなの顔を見る
  • あまり話してない人に話を振る
  • 最初の一言目は自分が話す!
GDは楽しんだもん勝ち(^^)


先輩のアドバイスってほんとに勇気が出ます。





私のやる気UPさせた言葉
  • まずは自分のことに集中
  • 就活を成功させるのだ

やることは決まってる!

2012/02/03

旅行業界

偶然旅行会社で働く方と知り合いになり、深夜に1時間もお話させていただいた。

彼はフリーター→バックパッカー→IT→旅行会社というように、自分で道を切り開いてきた。まず、第一に世界旅行をしたいという夢があり、そのために就活をしなかったそう。その後IT系の会社に入り、Webをつくっていたこともあり、旅行会社でWebコンテンツ製作のようなところに携わっているという経緯である。初めの夢が叶った現在は南米に住むことが夢だそうで、そのための人間関係作りができる点で旅行会社に利点があるそう。

旅行は新卒で、比較的人気な業界だが、3年以内の離職率は半数程もあり、3年以上続くと忍耐力があると思われるらしい。


旅行会社と一口に言っても、オールマイティーな会社、ダイレクトに売っている会社、テーマのある会社など様々である。旅行業界でよく言われることは、激務、低賃金、サービス残業、昇給しづらいなどがある。彼の会社はオールマイティー志向で、いま伸びてきているところ。朝9:00に出社し、夜23:00くらいまで仕事をしているそうです。

“旅行会社にしかできないことがなくなってきている”というのは、以前のブログにも書いたように、実際に働く人もそれを感じている。宿泊場所や交通チケットなどは自分でインターネットや、各々の機関で手続きできるため、旅行会社を介する必要性がないのだ。観光資源は飽和しており、どの会社も同じ資源をパッケージ化して売ることをすると、自ずと低価格競争を招く。特に韓国、台湾、グアムなどがそう。韓国のツアーはめちゃくちゃ安いものが出回っており、1件のツアーで利益は1000円程にしかならないらしい。つまり、薄利多売をせざるを得ない状況。一方で、アメリカなどはそういった競争に入っておらず、そこまでセールスしなくてもいいらしい。どの方面を担当するかで、仕事の状況は変わる。

また、旅行会社で働く人の金銭感覚の麻痺という問題点を挙げられた。例えば、ヨーロッパ30万円のツアーがあって、それはそれで妥当な値段だと思って売っている。それが25万で売り出されたとすると、なんでこんなに安くなったのに売れないのか?と考える。一般消費者にとって30万円は高いし、25万円でも高いのだ。そういう普通の金銭感覚というものを忘れてしまうみたいで、それは売れるわけがないと思っているそう。バックパッカー時代にタイで500円の宿に泊まることがあったけど、旅行会社で売り出すのは1万円の宿など、仕方ないこともあるそう。

次に、オールマイティー志向であり、まだ未開拓の地をパッケージ化して提供する夢を持ち、働く人は多いみたいで、彼もその一人だそう。それまでがとても大変だから、辞めてしまう人が多い実情。



まとめると

  • 旅好きな集団なのに旅に行けないほど忙しい
  • 普通の金銭感覚を持って考えられるか
  • 自分の夢を持ち、実現に向けて続けられるか
  • オールマイティーで飽和してるのか、成長を続けているのか

観光を学んでる者として、観光には多角的に無限の可能性があると思えるのに、この現状はとてももったいない。旅行業界の古い体質の変革が求められる。